TALK
会話 
(MAP07)



闘 開 始 時

オイゲン
「リュナン様、別働隊は城下に
 侵入いたしました
 攻撃開始のご命令を!」
マーロン
「オイゲン将軍、別働隊とは?」
オイゲン
「少数の者を東側の通用門より
 侵入させたのです」
「なぜか門は開いておるし
 見張りの兵士もおらぬ
 コッダとは間の抜けた男ですな
 わっはっは」
マーロン
「……
 まずいことになりました……」
「東門には跳ね橋が仕掛けられており
 敵をおびき寄せて包囲殲滅する
 仕掛けになっております
 コッダは我が軍を城内におびき寄せ
 跳ね橋を上げて
 退路を断つつもりなのでしょう」
オイゲン
「うっ……ま、まさか……」
リュナン
「オイゲン、別働隊が危ない
 僕たちも城内に突入しよう」
オイゲン
「はっ……ただちに!」

コッダ
「わっはっは……
 作戦どおり敵は分断された
 ベロム、まずは城下の敵を殲滅せよ
 各個撃破は兵法の基本だ」
ベロム
「はっ、ただちに
 精鋭部隊を差し向けます
 ここは私が守りますゆえ
 宰相は王宮内にお戻りください」
コッダ
「うむ……
 ところでロジャーの姿が見えぬが
 どうしたのだ?」
ベロム
「奴は騎士団を率いて
 南方の警備に出ております
 間もなく戻ってまいりましょう」
コッダ
「ならばよいが、油断はするなよ
 奴はわしに反感を持っておる
 戻り次第、敵軍に突撃させるのだ」
ベロム
「はっ、承知いたしました!」




1 タ ー ン 終 了 時

トムス
「くそっ……暑いし、臭いし……
 第一、なんでこんな重い物を
 押して歩かなきゃなんねぇんだ?」
「俺はただの猟師だってえのに
 あのコッダの野郎、お前の弓の腕を
 買いたいとか言いやがって
 来てみりゃこれかよ」
「もお、やってられねぇぜ
 とほほ……
 バーツが見たら笑うだろうな……」




9 タ ー ン 増 援 時

ロジャー
「すでに戦いが始まっていたか……
 よし! 私に続け!
 敵を王宮に近づけるな!」
「……
 メル……無事でいてくれ……」




点 制 圧 後

オイゲン
「何とか城下は抑えましたな
 なかなか厳しい戦いでした」
リュナン
「コッダは王宮の中か
 王妃を人質にとられては戦い辛いな」
ライネル
「その心配はないぜ
 城内は俺たちが制圧した
 コッダの兵も全員降伏したし
 ほら、こいつもこの通り……」
コッダ
「うぐぐ……
 離せ、この反逆者ども!」
ライネル
「反逆者はてめえだろうが!
 公子、こいつは俺に任せてくれ
 八つ裂きにして、カラスのエサにしてやる!」
リュナン
「君は?……」
ライネル
「ああ、すまねえ
 俺は王宮騎士団のライネルだ」
「コッダに処刑されるところを
 衛兵に助けられてよ
 反宰相派の兵士たちとともに
 反攻の機会を待っていたんだ」
「あんたたちのおかげで王宮内が
 手薄になったから
 一斉に立ち上がったって訳だ」
ノートン
「なんだ?
 ……貴様はあの時の……
 まだ生きていたのか?」
ライネル
「ノートン!?
 なぜお前が解放軍にいるんだ?
 あんときゃ、あれだけ説得しても
 自分には関係ねえと言ってたのによ」
ノートン
「ふ……
 俺は最初から王妃の味方だ
 貴様などにはわかるまい……」
ライネル
「ほー……」
リュナン
「コッダ宰相、何か言うことはあるか?」
コッダ
「お……おお……
 貴公がリュナン殿か
 頼む、助けてくれ!」
「わしはこの国を思えばこそ
 憎まれ役になったのだ
 国が一つにならねば
 帝国とは戦えぬゆえ……」
リュナン
「私利私欲では無かったと?」
コッダ
「無論だ、現に王妃には指一本触れておらぬ
 王妃が望まれるのであれば
 宰相の地位もマーロン殿にお返しする
 わしは領地に戻り謹慎するゆえ
 どうか命だけは許してくれ!」
リュナン
「あなたの罪を決めるのは私ではない
 マーロン伯、どうしますか?」
マーロン
「コッダの罪は明らかだが
 私が処罰しては私情と思われましょう
 処分は国王帰国後に決めていただくのが
 よろしいかと……」
オイゲン
「いささか手ぬるいとは思いますが
 新宰相のご意見とあらば
 やむをえませぬな」
「コッダ伯爵、マーロン宰相の温情に
 感謝する事だな!」
コッダ
「マーロン伯……
 このご恩は一生忘れませぬ……」
マーロン
「勘違いするなよ、コッダ
 ロファール王が戻られれば
 貴公は謀反人として
 極刑に処せられるであろう」
「それまでは重罪人として
 厳しく監視させてもらう
 逃げようなどとは考えぬことだ」
コッダ
「くっ……」
マーロン
「衛兵、この男を牢に入れろ
 監視を怠ってはならぬぞ!」
衛兵
「はっ……」
マーロン
「ではリュナン様
 リーザ様の元へご案内いたしましょう」

リュナン
「リーザ様、お久しぶりです
 お元気な姿を拝見して安心いたしました」
リーザ
「リュナン公子……
 噂は聞いていましたが
 まさか本当にウエルトにおいでとは
 これも女神のお導きなのでしょうか……」
リュナン
「いえ、もう少し早く来ていれば
 リーザ様にもサーシャにも
 こんな辛い思いはさせなかったのにと
 悔やまれてなりません」
「私の思いが至らなかったことを
 どうかお許しください」
リーザ
「リュナン様……」
「グラムド大公はお亡くなりになり
 ラゼリア公国も
 帝国の占領下にあると聞いています
 それなのに、どうしてこんな
 遠い国のことまで考えられましょう」
「リュナン様は立派になられました
 私の記憶の中のリュナン様は
 元気で可愛い男の子でしかなかったのに
 今、私の前にいる少年は紛れもなく
 英雄グラムドの若かりし頃のお姿
 懐かしく思い出されます……」
リュナン
「リーザ様?……」
リーザ
「あっ、ごめんなさい
 それでリュナン様は
 これからどうされるのですか」
リュナン
「祖国に戻り帝国と戦います」
リーザ
「帝国と戦う?……」
オイゲン
「実は王妃様
 我らがウエルトに参ったのは
 帝国と戦うための兵力や軍資金を
 お借りしたかったからです」
リュナン
「オイゲン、その話は……」
オイゲン
「リュナン様
 何も恥じることはありませぬ
 我らの戦いは大陸すべての人のため
 協力は当然でありましょう」
リーザ
「ええ、リュナン様
 オイゲン将軍の言われるとおりです」
「我が良人、ロファール王も
 世界を救わんとして
 バルトへ出陣されました」
「これは私からのお願いです
 どうかウエルトの将兵をお連れ下さい
 この混乱の闇に包まれたリーベリアに
 再び正義と秩序が回復されますよう
 そしてリュナン様が再び
 祖国ラゼリアの大地に立てますよう
 私も可能な限りのお手伝いを
 させていただく所存です」
リュナン
「リーザ様、感謝いたします!」
リーザ
「ただ、コッダの浪費により現在の国庫には
 二万Gしか残されていません
 わずかですが、その全てを
 軍資金としてあなたに差し上げます」
リュナン
「しかしそれでは……」
リーザ
「よいのです
 国民たちもきっと
 納得してくれるでしょう」
リュナン
「はい、ではお言葉に
 甘えさせていただきます」
リーザ
「あとは兵力ですが……」
リュナン
「それについては、すでにマーロン伯から
 多大な援助をいただきましたし
 また戦いの中で多くの者たちが
 自ら参加してくれました
 彼らを連れてゆくことを
 お許し願えるならそれで十分です」
リーザ
「そうですか……
 では、出陣はいつに?」
リュナン
「こちらのことは
 マーロン伯にお任せして
 明朝にでも出発したいと思います」
リーザ
「そうですか……
 サーシャは寂しがるでしょうね……」
サーシャ
「どうしてですか、お母様?
 私もリュナン様とご一緒するのに」
リュナン
「サーシャ、何を言っているんだ?
 君を連れてゆくつもりはない
 当たり前だろう」
サーシャ
「リュナン様、せめて
 バルト要塞までお供させてください
 私はどうしてもお父様を探したいの」
「もう決心したの
 ダメと言われてもついてゆきます!」
リーザ
「……リュナン様
 この子の望みを叶えてやってくれませんか
 この子は昔から
 一度言い出したら聞きません」
リュナン
「しかしリーザ様……」
リーザ
「本当は、私がバルトに行きたいくらいなの
 ロファールはサリアの森で生きています
 私の故郷……サリアの森の人たちが
 良人を見捨てるはずがありません」
「サーシャ、リュナン様と共にお行きなさい
 その旅は苦難に満ちているでしょうが
 あなたは私の娘
 きっと乗り越えてくれると信じています」
サーシャ
「はい、お母様!
 お父様は必ず私がお連れして帰ってきます
 そのときまで、どうか……」
リーザ
「まあまあ……
 今言ったばかりなのにもう涙……
 そんなことではリュナン様の
 お荷物になってしまいますよ」
「あなたの身体には
 サリアの戦士の血が流れているの
 サーシャ、負けてはだめよ
 女だからと甘えるのもだめ
 自分のことは自分でなさい
 そして、自分の命は自分で守るのです
 わかりましたね」
サーシャ
「は……はい……お母様……」




賀 会

マーロン
「リュナン殿、明日の出陣を祝して
 我らウエルトの諸侯より
 心ばかりの宴を用意いたしました
 ぜひ皆様とご一緒に
 ひと時の歓談をお楽しみください」
オイゲン
「ほぉー、これは素晴らしいご馳走ですな
 若い騎士たちも喜ぶことでしょう」
リュナン
「ありがとうございます、マーロン伯爵
 ありがたくお受けいたします」



アーキス&クライス
アーキス 「こいつはすごい!
 なあ、クライス
 こんなご馳走にありつけるのは
 何年ぶりだろうな」
クライス 「ああ……
 だけど国に残った人々を思うと心が痛むな
 おそらく、食べるものにも
 困っているはずだ」
アーキス 「それはいいっこなしにしようぜ
 ウエルトでの募兵も成功したし
 これでようやく大陸に戻れるんだ
 ラゼリアだって取り戻せるさ」
クライス 「アーキスはげんきんだな
 少し前までは反対の事を言ってたぞ」
アーキス 「いや、あんときゃちょっと焦ってたんだ
 やはり公子は偉いと思う
 俺はどこまでもついてゆくぜ」
クライス 「ふっ……」

エステル&アーキス
エステル 「アーキス、楽しんでる?」
アーキス 「エステルか……
 うまい酒とうまい食事、それに
 ウエルト地方の民族舞踊だ
 こんなにいい気分は久しぶりだな」
エステル 「クライスに聞いたのだけど
 あなた、国に許婚を残してきたんだって?
 その割にはお気楽だけど
 心配にはならないの?」
アーキス 「許婚ってのはクライスの妹のことか
 あれは親たちが勝手に決めた事で
 俺たちはそんな関係じゃない
 第一、リィナはまだ子供だぜ」
エステル 「ふーん、彼女はリィナっていうの……
 それで今いくつなの?」
アーキス 「えーと……今年で確か14だっけ……」
エステル 「14なら立派な大人よ
 子ども扱いは失礼じゃないかしら」
アーキス 「そうなのか?
 俺が14の頃はただの悪ガキだったけどな」
エステル 「ふふっ……
 悪ガキっていうのは今でも同じじゃない?」
アーキス 「おい、エステル、お前はどうしてそう……」
エステル 「じゃあね、アーキス
 可愛い許婚との再会を祈っているわ!」
ラフィン&エステル
ラフィン 「エステル、お前、本気なのか?」
エステル 「どういう意味なの、ラフィンお兄様?」
ラフィン 「そう、つっかかるな
 遠征軍に参加するというのは本当なのか?」
エステル 「ええ、そのつもりよ
 いけないかしら?」
ラフィン 「やめておけ
 お前は父上を助けてウエルトに残れ」
エステル 「お父様のお許しはいただいたわ
 私はもう大人なのよ
 ラフィンの指図は受けないわ」
ラフィン 「エステル、どうしてなんだ?
 最近はやたらと俺に反発するようだが
 俺には訳がわからない
 お前に嫌われるようなことを何かしたのか?」
エステル 「……」
ラフィン 「俺とお前は義理の兄妹だが、この5年間
 一緒に暮らして実の妹のように思ってきた
 これからもそうありたいと思っている
 ……それではダメなのか?」
エステル 「形だけの兄妹に何の意味があるというの!
 兄上はバージェ国に心を置いてきた
 祖国に帰ればヴェルジェも私も
 すぐに忘れてしまうくせに
 わかったようなことを言わないで!」
ラフィン 「エステル……」

ノートン&ライネル
ノートン 「ライネル
 お前、やっぱり行かないのか」
ライネル 「ウエルト王国を空にすると
 また山賊どもが悪さをするかも知れねえ
 俺は国に残ってリーザ王妃を守るつもりだ」
ノートン 「そうか、お前がいないと寂しいが
 そういう事ならやむをえんな
 落ち着いたら俺たちに合流してくれや」
ライネル 「ああ、そのつもりだ
 貴様も俺が行くまでは生きていろよ」
ノートン 「ふっ……
 お前に言われるまでもねえ……」
ケイト&ジーク
ケイト 「ジーク、また一人なの……」
ジーク 「ケイトか……
 私に話し掛ける者などいない
 君もいらぬ気遣いはやめてくれ」
ケイト 「気を遣っているわけじゃないわ
 私はあなたと話したいだけなの」
ジーク 「私は暗い記憶しか持たぬ男だ
 話をしても楽しくはあるまい……」
ケイト 「世の中には軽口が嫌いな女もいるわ
 話したくないなら
 黙って側にいるだけでいい
 だからジーク、心を閉ざすのはやめて……」
ジーク 「……」

バーツ&プラム
バーツ 「うぉー、うめえなあ
 プラムよお、こんなうまい物食ったの
 久しぶりだな」
プラム 「お兄ちゃん、みっともない食べ方
 しないでよ
 あたしまで恥ずかしいんだから……」
バーツ 「何を気取っているんだ?
 お前、なんか最近、おかしいよなぁ
 なんだか急に色気づきやがって
 好きな奴でもできたのか?」
プラム 「バカな事を言わないで
 あたしだってもう15歳なんだから
 少しは女らしくなるの、当たり前でしょ」
バーツ 「まあ、そう怒るなって
 ほれ、この鳥の丸焼き食ってみな
 脂がのっててすごくうめえぜ!」
プラム 「もうっ!
 知らないっ」
ヴェガ&ジュリア
ヴェガ 「女、俺の後ろに立つな!」
ジュリア 「ふふっ……
 こんなところでも用心を怠らないとは
 さすがね、私も見習わなきゃ」
ヴェガ 「こんなところだから用心をする
 当たり前のことだ……」
ジュリア 「そうかもね
 私もあなたくらい用心深ければ
 あんなクズ男にはめられる事は
 なかったわ……」
ヴェガ 「レンツェンハイマーのことか?
 はめられたのが事実なら
 確かに愚かな話だな」
ジュリア 「それはあなたも同じでしょう
 騙されているとも知らないで
 こんな辺境までやって来たんだもの
 シュラムの死神も甘く見られたものね」
ヴェガ 「!……」
ジュリア 「それともう一つ言っておくけど
 あなた程度の剣士ならこの大陸には
 掃いて捨てるほどいるわよ」
「たとえば私の父のヨーダや
 兄のシゲンだって、あなたより数倍は上
 私に勝ったからっていい気にならないで!」
ヴェガ 「なに!?……
 お前はヨーダの娘なのか?……」
ジュリア 「ええ、そうよ
 少しは驚いたかしら?」
ヴェガ 「うむ……ゾーアの暗黒剣士の名は
 俺たち刺客仲間の間では伝説だからな
 お前がその娘となれば
 その剣筋にも納得がゆく……」
「だが、お前は剣士には向かぬ
 悪い事は言わぬ、剣を捨てろ
 今のままでは親の名を辱めるだけだ」
ジュリア 「な、なによ、それ……
 なぜ私が剣士に向かないの!」
ヴェガ 「お前の剣には殺意がない
 それでは剣士はつとまらぬ……」


オイゲン
「リュナン様、もう夜も更けましたゆえ
 ここらでお開きにいたしましょう……」
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