TALK
会話 
(MAP07-08)



エ ル ト 王 宮

マーロン
「ではリュナン殿、どうかお気をつけて
 ご武運をお祈りしております」
リュナン
「マーロン伯、色々と
 ありがとうございました
 どうかリーザ様を
 よろしくお願いいたします」
マーロン
「はい、ご心配には及びませぬ
 ロファール陛下がお戻りになられる日まで
 我が命に代えてもお守りいたします」
オイゲン
「では、リュナン様
 そろそろまいりましょうか」
リュナン
「よし、出陣だ
 ウエルト・ラゼリア同盟軍に
 ユトナ神のご加護を!」




ス ラ 島

メルヘン
「ちっ……ちっくしょおぉぉッ!
 覚えてやがれッ
 このままじゃ済まさねえからなッ!!」
ホームズ
「やれやれ、拍子抜けだな
 極悪非道のイスラ海賊が
 聞いてあきれるぜ」
シゲン
「……全くだ
 おまけに
 逃げ去りぎわの捨て台詞にも芸がない」
ゼノ
「ホームズ、シゲン、ちょっと来てよ!
 砦の牢の中に、誰かいるみたいなんだ!」

ホームズ
「だから
 俺たちは違うんだって言ってるだろ!
 何度言わせりゃわかるんだ!」
カトリ
「だって……
 あなたたちも海賊なんでしょ」
ホームズ
「海賊には違いないが
 俺たちは女をさらうような
 ケチなまねはしねぇよ!
 イスラのバカどもと一緒にするな」
カトリ
「やっぱり海賊なんだ……
 ああ、女神様……
 おたすけください……」
ホームズ
「だから違うっつうのに!」
カトリ
「いやー!
 ぶたないで!」
ホームズ
「ふぅ……だめだな、こりゃ」
ゼノ
「……君の名は?」
カトリ
「え?……
 カトリ……です」
ゼノ
「ぼくはゼノっていうんだ
 カトリ……不思議な名前だね
 国はどこ?」
カトリ
「わからないの……
 どこで生まれたかも覚えてないの」
ゼノ
「どうして?」
カトリ
「小さい頃、サリアの森に
 一人おきざりにされていたって
 司祭様はおっしゃってたわ」
「この名前も司祭様が付けて下さったの
 孤児の私を育て
 いつも優しくして下さいました
 それなのに……ああっ……」
ゼノ
「海賊に襲われたのか……」
カトリ
「マルス神殿に行く途中だった……
 エーゼンバッハという大神官に
 私を預ける……
 そうしなければ大きな災いが
 起きるのだとおっしゃって……」
ゼノ
「……
 君の生まれを知る手がかりは
 なかったのか?」
カトリ
「拾われたときに
 この腕輪を身に付けていたそうです
 でもこれにどういう意味があるのか
 司祭様は何も
 教えてはくださいませんでした」
ホームズ
「どれどれ、見せてみな」
カトリ
「いや!
 これは大切なものなの!!
 お願いです!
 これだけは許して!」
ホームズ
「誰も取るとは言ってないだろう
 ゼノ、何とか言ってくれ」
ゼノ
「ホームズ
 今はそっとしてやってくれないか」
「乗っていた船が海賊に襲われて
 育ての親まで殺されたんだ
 僕たちを怖がるのは無理ないと思う」
ユニ
「へえー、ゼノってばやさしいんだ
 なんだか妬けちゃうな」
ゼノ
「バ、バカを言うなよ
 この子がかわいそうだから……」
ユニ
「ふーん……」
ホームズ
「おいユニ、何をのんきに話しているんだ
 海賊たちの宝は集め終わったのか?」
ユニ
「ううん、まだ半分も終わってないよ」
ホームズ
「なんだとっ!」
ユニ
「だって一人じゃ無理だもん
 ホームズも手伝ってよ」
ホームズ
「こらユニ
 俺たちはお前が泣いて頼むから
 仲間にしてやったんだ
 働かねえなら追い出すぞ!」
ユニ
「ぶー」
カトリ
「ゼノ……
 ……これ、見せてあげる」
ゼノ
「いいよ、大事なものなんだろ」
ホームズ
「じゃあ、俺が見てやろう
 ほー、これはかなり高価なものだな……
 ん?……」
カトリ
「やっぱり返して!」
ホームズ
「わかったわかった
 ほらよっ」
カトリ
「ごめんなさい……」
ホームズ
「……ゼノ、その娘はお前に預ける
 しばらく面倒見てやれ」
ゼノ
「うん、いいよ」
ユニ
「ねえカトリ、裏山にね
 きれいな華が咲いてるの
 よかったら一緒に見に行こうよ
 すっごくきれいなんだから」
カトリ
「えっ、ホントに!
 ええっ、行きたい!
 連れて行って!」
ゼノ
「あっ、待てよ!
 二人だけじゃ危険だよ」
ホームズ
「……」
シゲン
「どうしたホームズ?」
ホームズ
「……あの娘の腕輪だが……
 以前どこかで見たような気がする
 何か重大なことを
 忘れているような気がするんだ……」




ス ラ 島

カトリ
「ホームズ、見て見て!
 裏山でこんなの拾ったわ!」
ホームズ
「なんだ、その不気味な杖は?」
カトリ
「不気味?
 そうかしら……」
「でもね、もしかしたら
 伝説のモースの杖じゃないかな?」
「これで司祭様を生き返らせるころが
 できたらいいのに……」
ホームズ
「よせよ、ゾンビの杖じゃあるまいし
 じいさんが生き返っても
 不気味なだけだろ」
カトリ
「ひどいことを言うのね……
 ゼノもシゲンも優しい人なのに
 ホームズはいつもひどいことばかり……
 私を苛めて、そんなに楽しいの!」
ホームズ
「ばーか、楽しくなんかねぇよ
 お前がノーテンキだから
 ついイライラしちまうだけさ」
カトリ
「……もういい
 ホームズなんて大嫌い!
 私一人で、司祭様を
 生き返らせてみせるから!!」




ス ラ 島

シゲン
「ホームズ
 島の中が大変なことになってるぜ」
ホームズ
「ああ
 あのバカが、拾った杖で本当に
 ゾンビを召喚しちまったんだ」
シゲン
「ははーん
 そりゃ俺が捨てた杖だな」
「ほら
 サリアの神殿から持ち帰った
 ガラクタの中に不気味な杖があったろ
 あれがゾンビの杖だとわかってりゃ
 高値で売れたのにな」
ホームズ
「おい、そんなのんきなことを
 言ってる場合じゃないぜ」
「カトリはな
 司祭を生き返らせたい一心で
 100回は振り続けたって言ってたから
 ゾンビ500匹は生まれたんじゃねえか」
「これじゃおちおち
 出歩くこともできやしねぇ
 ……まったく、あのバカが……」

ホームズ
「あのバカ
 どこへ行っちまったんだ?」
シゲン
「お前が怒るから泣いて出て行ったぜ
 ゼノとユニが探しに行ったがな」
ホームズ
「奴らもお人よしだな
 ほっときゃ少しは
 クスリになるだろうに……」
シゲン
「俺たちも行くか?」
ホームズ
「いいさ、ゼノたちに任せときゃ」
シゲン
「ほんとにいいのか
 ゾンビに食われるかも知れねぇぜ」
ホームズ
「バカ言え
 あんながきんちょ
 ゾンビだって食うものか」
シゲン
「ははは、それもそうだな」
ホームズ
「……」
シゲン
「……」
ホームズ
「もう少し待っても戻らなかったら……」
シゲン
「うん?」
ホームズ
「俺たちも探しに行くか……」



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