コッダ |
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「くそぅ、ドメスめ
さんざん大口を叩きおって
このザマは何だ!!」
「ベロム、もはや頼れるのはお前しかおらぬ
例の作戦を発動せよ」 |
ベロム |
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「はっ、すでに準備は整っております」 |
コッダ |
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「ロジャーは大丈夫だろうな?」 |
ベロム |
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「はっ、人質の逃亡なら
まだ気づいてはおりません
ご心配は無用かと……」 |
コッダ |
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「うむ、奴にはまだ働いてもらわねば
ならぬでな……」
「それにしても、マーロンめ
他国の軍隊まで引き込むとは
なんたる恥知らず
正々堂々と戦えんのか!」 |
ベロム |
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「確かに悪運の強い男です
まさかこの時期に
ラゼリア軍が上陸してこようとは
思いもよらぬことです」 |
コッダ |
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「うむ、奴らは歴戦の兵だ
グラナダ砦で帝国の大軍を相手に
一年も持ちこたえたのだからな
戦いなれぬわしの兵では
苦戦するのもやむをえまい」 |
ベロム |
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「は……」 |
コッダ |
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「だがそれもこれまでだ
ウエルト城下には我が精鋭を配し
奴らを分断する準備も整った
ベロム将軍、万が一にも
敗れる事はあるまいな」 |
ベロム |
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「ご心配には及びません
奴らは罠にかかった獲物と同じ
一撃のもとに仕留めてご覧に入れましょう」 |