TALK
会話 
(MAP05-06)



エ ル ト 王 宮

コッダ
「あの難攻不落のグラム砦を
 解放軍に奪われただと?
 ……それで貴様はおめおめと
 逃げ帰ってきたというのか?」
ロジャー
「はっ……
 申し訳ございません」
コッダ
「聖騎士ともあろう貴様が無様なことよの」
「はーん……そうか、あの娘か
 あの娘がお前を腑抜けにしておるのだろう」
「聞けば貴様を追ってマルス神殿を出たとか
 男に狂って神官の戒めを破るとは
 大神官エーゼンバッハの孫ながら
 恥知らずな娘よの」
ロジャー
「!……」
コッダ
「ロジャー、娘はわしが預かっておく
 その方がお前も心置きなく戦えるだろう」
ロジャー
「メルとは婚礼を間近に控えた仲です
 離れるわけにはまいりません!」
コッダ
「何だとっ
 他の将兵は
 妻子を人質に差し出しておるのだ
 たかが女一人に何をうろたえておるか!」
ロジャー
「宰相!……」
コッダ
「なに、心配するな
 むろん危害は加えぬし
 反乱軍を掃討できれば返してやる」
「だがどうしても嫌だというのなら
 貴様に敗戦の責任を取ってもらうぞ
 一族もろとも処刑となるが
 それでもよいのか!」
ロジャー
「くっ……」
メル
「ロジャー
 ここは宰相のいう通りにして
 私なら大丈夫だから……」
ロジャー
「メル……」
コッダ
「まあ、案ずるな
 この女はわしが大切にしてやるゆえ
 安心せよ
 悪いようにはせぬよ、ふっふっふ」
ロジャー
「……」
コッダ
「ロジャー
 貴様はベロム将軍の指揮下に入れ
 貴公ら二人で王宮の守りを固めるのだ」
ベロム
「御意!」
ロジャー
「……」
コッダ
「ドメスは配下の部隊を引き連れて
 ウエルト大橋を守れ
 王宮守備隊の中から
 使えそうな者を連れて行け
 絶対に奴らを通すなッ!」
ドメス
「お任せを
 このドメス、必ずや
 敵を撃破してご覧に入れます!」




ラ ム の 森

マーロン
「よく戻られました、リュナン殿
 エーゼン老師は……?」
リュナン
「残念ながら、亡くなられました……
 神殿に攻め入った
 ガーゼル魔道軍に襲われて……」
マーロン
「……信じられませぬ
 まさかエーゼン老師ほどの方が……」
リュナン
「ウエルト王宮の方では
 何か変わった動きは?」
マーロン
「コッダは王宮の守りを固めると同時に
 ウエルト大橋へも一軍を
 差し向けたようです
 あの要衛を奪われたのは
 少々手抜かりでありましたな」
オイゲン
「心配には及びませぬ
 私に秘策がございます」
マーロン
「ほう……秘策と申されますと?」
オイゲン
「ふっふっふ
 それは見てのお楽しみですな……」




エ ル ト 王 宮

ナルサス
「こんちは」
リーザ
「!……
 だ、誰なの!?」
ナルサス
「あ、オレ、味方
 解放軍に頼まれて様子を見にきたんだ
 心配はいらねえよ」
リーザ
「解放軍?……」
ナルサス
「ウエルト解放の軍隊だってさ
 オレにはよくわからないけど
 サーシャって小娘が
 盟主だってんだから笑っちゃう」
リーザ
「ああっ……
 マーロン伯爵がついに
 立ってくれたのですね……
 疑って申し訳ありません
 私は元気でいると伝えてください
 それとこの天馬の笛をサーシャ王女に……」
ナルサス
「お安い御用だけど
 それだけでいいのか?
 城から逃げたいなら手を貸してやるぜ」
リーザ
「いえ、私が城を出れば
 宰相を抑えるものがいなくなります
 私の代わりに
 地下牢に囚われている人質を
 助けてあげてください」
ナルサス
「おーけー」
リーザ
「ユトナ神よ、どうかサーシャを……
 お守りください……」

偽コッダ
「おい、人質を出せ」
兵士
「これはコッダ宰相
 突然どうされたのですか?」
偽コッダ
「どうもこうもない
 人質に用があるのじゃ
 早く連れてきやがれ!」
兵士
「は?……」
偽コッダ
「いや……コホンッ
 さっさと連れてこぬか
 それとも何か不信なことでも
 あると申すのか?」
兵士
「いえ、めっそうもございません
 しばらくお待ちくださいませ」
偽コッダ
「……」
「とほほ……
 何でオレがこんな不細工な
 オヤジに変装しなけりゃなんねえんだ?」
兵士
「人質を連れてまいりました!」
偽コッダ
「お、おお、そうか、ご苦労であった
 お前はもうよい、とっとと失せろ!」
兵士
「はあ……」
偽コッダ
「ふーむ、美しいおなごじゃのぉ……」
メル
「!……
 いやらしい目つきで見ないで!
 それ以上寄ったら、ただではおかないわ!」
偽コッダ
「おいおい、ちょっと待て」
ナルサス
「ふー、暑苦しかったぜ
 どうだい、オレの変装は?
 実物はこんな美男子なんで驚いたろ?」
メル
「あ……あなたは……何者なの?」
ナルサス
「説明は後だ
 とりあえず城から脱出しようぜ」
メル
「ええ……
 今はあなたを信用するしかないみたいね」
ナルサス
「ところでお前さ」
メル
「え?」
ナルサス
「男はいるのか?」
メル
「!……」
ナルサス
「ちぇ、顔の割には気の強い女だぜ……
 いててて……」




ラ ム の 森

ジーク
「ウエルトに女騎士とは珍しいな……」
ケイト
「あなた……
 バージェの騎士と聞いたけど本当なの?
 ラフィンは見たことも無い奴だと
 言ってたけど……」
ジーク
「私を疑っているのか?
 ならば証拠を見せてやろう……
 私の背中をよく見てみろ!」
ケイト
「!……
 ひ……ひどい……
 これは……鞭で打たれた傷痕?……」
ジーク
「そうだ、ガーゼルに捕らえられて
 ゾーアの谷で奴隷として働かされた」
「そこは地獄だった
 女や子供ですら鎖に繋がれ鞭で打たれて
 まるで家畜のように働かされた」
「私は見るに見かねて
 子供たちを守ろうとした
 その結果がこの拷問だ」
「見ればわかるだろうが
 茨の鞭で皮膚は破れ肉もそげた
 生きているのが不思議なくらいだった」
ケイト
「ひどい……
 なんというひどい事を……」
ジーク
「私一人なら我慢もできた
 だが私のために幼い兄弟まで拷問を受け
 泣き叫ぶ声が聞こえてきた……」
「もう我慢ができなかった
 彼らを救うためにはガーゼルに許しを請い
 暗黒兵になるしかなかったのだ……」
「私を愚かと笑うなら笑え……
 騎士としての誇りも何もかも
 あの時に捨ててしまったのだから……」
ケイト
「ごめんなさい……疑ったりして……
 ガーゼルに征服された国々の悲惨さは
 噂では聞いた事があったけど
 そこまでひどいとは知らなかったの……
 私……恥ずかしいわ……」
ジーク
「いや、恥ずかしいのは私も同じだ
 君はたしかケイトといったな
 頼む、このことは黙っていてくれ
 皆には知られたくないのだ」
ケイト
「ええ、わかったわ
 ねえ、ジーク
 困った事があったら私に言って
 あなたの力になりたいの……」
以降、以下のように支援が変化
ジーク→ケイト 
ケイト→ジーク 



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