サーシャ |
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「こんにちは
あなた、ラケルでしょう?」 |
ラケル |
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「そうだけど、あなたは誰?……
お付きの騎士まで従えて
まるで王女様みたい……」 |
オイゲン |
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「さよう
このお方はウエルトの王女
サーシャ様ですぞ」
「わたくしめは解放軍の軍師を
務めておるオイゲンと申す者
本日お伺いした訳は……」 |
ラケル |
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「解放軍へのお招きならお断りします
前にも言いましたが、私はただの猟師
人を殺す事など出来ません
申し訳ありませんが、お引き取り下さい」 |
サーシャ |
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「あなたの気持ちはわかります
私だって戦うのはいやだもの
だけど誰かが戦わなければ
法と正義は守れないでしょう」 |
ラケル |
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「……」 |
サーシャ |
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「あなたは女神ブリギッドの申し子と
呼ばれるほどの勇者なのでしょう
コッダの兵士と戦ったときの
活躍もルカから聞いています」 |
オイゲン |
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「その話は初耳ですな
私にもお聞かせ願えませぬか?」 |
サーシャ |
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「ええ……
要約するとこうね」
「半年ほど前のこと
二十人もの荒くれ兵士たちが
酒に酔った勢いで村に押しかけ
娘たちに乱暴しようとしたの」
「村の男たちは止めようとしたけど
荒れ狂う兵士たちに次々と殺され
最後にはルカも殺されそうになったの」
「そこにラケルが猟から戻ってきて
二十人の兵士たちをあっという間に
やっつけたんですって」 |
オイゲン |
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「ほー、それは見事な……」 |
サーシャ |
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「でも殺したわけじゃないのよ
正確に足だけを射抜いて戦えなくしたの」
「まるで神話のブリギッド
みたいだったって
ルカは自慢げに話してくれたわ」 |
ラケル |
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「……サーシャ様」 |
サーシャ |
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「はい?」 |
ラケル |
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「人を殺せない兵士が
戦争の役に立つのですか?」 |
サーシャ |
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「……私の父は
法を守り、弱い者を守るのが
兵士の務めであると言っていました」
「かつてコッダの兵士と戦った時のように
あなたには、あなたの戦い方が
あると思います」 |
ラケル |
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「ふーん……
単に可愛いだけの王女様かと思ったけど
そうでもないみたいね」
「そうか……それでルカは……」 |
サーシャ |
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「え?……」 |
ラケル |
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「ううん……
わかりました、サーシャ様
私のやり方でいいのなら
お手伝いいたします」 |
サーシャ |
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「ほんと!?
ありがとう、ラケル!」
「じゃ、とりあえずお料理を教えて!
ルカから聞いたの
ラケルのお料理はとってもおいしいって
うわー、楽しみだなぁ」 |
ラケル |
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「ふふっ……」 |
ラケルが仲間に
以降、以下のように支援が変化
ラケル→サーシャ
サーシャ→ラケル |
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