TALK
会話 
(MAP03-04)



ラ の 港

マーロン
「港を越えれば
 コッダの領地、グラムに入ります」
「要衝・グラム砦は
 うっそうたる森に覆われた
 攻めにくい場所です
 戦いは厳しいものとなりましょう」
「せめて、マルス神殿の大神官
 エーゼンバッハ老師のご助力が
 得られればよかったのですが……」
リュナン
「マルス神殿?……」
マーロン
「リュナン殿はご存知ありませぬか
 グラムよりさらに西方に
 ウエルト建国以前に築かれた
 風と水を司る神を奉じる
 神殿がありましてな」
「かつて、四大賢者の一人に数えられた
 エーゼンバッハ老師は
 深く曇りのない叡智と
 天変地異を起こすほどの力を
 お持ちだと言われています
 そして老師は永きに渡り
 このリーベリア大陸に
 大きな災いが起こらぬよう
 見守っておられるそうです」
「それ故、さすがにコッダも
 この神殿にだけは兵を送ろうと
 していないようですな」
リュナン
「……エーゼンバッハ老師……」

アーキス
「クライス、公子は?」
クライス
「マーロン伯と軍議のようだな」
アーキス
「ふーん
 王宮に攻めあがる算段か
 ご苦労なことだな」
クライス
「どうした
 なにか不満なのか?」
アーキス
「あたりまえだろ
 祖国は占領されたままだというのに
 こんなところで時間を無駄にしていて
 いいのかよ!」
クライス
「しかたあるまい
 今の俺たちの力じゃ帝国と戦えないからな
 ウエルトの兵力を得る為には
 内乱を収めるしかないだろう」
アーキス
「よく冷静でいられるな
 リィナのことは心配じゃないのか」
クライス
「アイツはしっかりものだ
 心配していないと言えば嘘になるが
 俺はリィナを信じている」
アーキス
「若い娘が一人で
 どうして身を守れるってんだ?
 カナンの奴らは野蛮だ
 安全なはずはないだろう!」
クライス
「……」
アーキス
「俺は後悔している
 リィナは残りたいと言ったけど
 無理やりにでも連れてくるべきだった
 お前が反対さえしなければ
 俺はそうするつもりでいたんだ!」
クライス
「一般の市民は放っておいて
 自分の家族だけを助けるのか
 ラゼリアの騎士に
 そんな我が侭が許されるのか」
「あいつは俺の妹だ
 一日だって思わぬ日はない
 だがな、アーキス
 俺たちはラゼリアの騎士なんだ
 今はリュナン公子を信じて
 ついて行くしかないだろう……」

ジュリア
「あら、ガロ
 こんなところでどうしたの?」
ガロ
「……」
ジュリア
「潮風が気持ちいいわね
 少し話をしてもいいかしら?」

あ あ ・ ・ ・
ジュリア 「この海の向こうに私の生まれた島があるの
 あなたは船乗りでしょ
 イルっていう小島を知っているかしら」
ガロ 「いや……」
ジュリア 「今から15年くらい前の事だけど
 そのイルの村が海賊に襲われたの
 その時はたまたま男たちがいなくて
 海賊たちは村を荒らし回ったわ」
「彼らは女子供でも容赦しなかった
 私は領主館に隠れていたけど
 海賊の一団に見つかってね」
「奴らは、まるで野ウサギを
 ひねりつぶすかのように
 私を殺そうとしたわ……」
ガロ 「……」
ジュリア 「その時、後からやってきた男が
 大声で「やめろ」って叫んだ
 でも私は、そのまま気を失ってしまったの」
ガロ 「……」
ジュリア 「気が付いたとき
 そこにはいくつかの死体と
 真っ赤に血を浴びた
 その大男が立っていたわ」
「……彼は私を見て少しだけ微笑むと
 何も言わないで立ち去った」
ガロ 「……」
ジュリア 「海賊たちはその後、ヴァルス提督の
 艦隊に討伐されたらしいけど
 私を助けてくれた人が
 どうなったのかはわからない」
「ガロ
 あなたはヴァルス提督の部下でしょう
 心当たりはないかしら……」
ガロ 「いや……」
ジュリア 「一つだけ覚えている事があるの
 彼は私を助けるために
 大きな傷を負っていた」
「頭から頬にかけて
 生きているのが不思議なくらいに
 深く大きな傷だったわ……」
ガロ 「……」
ジュリア 「ガロ……」
以降、以下のように支援が変化
ガロ→ジュリア 10
ジュリア→ガロ 8

い や 、 ひ と り に し て お い て く れ
ジュリア 「そう、わかったわ……」




ル ス 神 殿

エーゼンバッハ
「シルフィーゼ……
 エンテはまだ戻らぬのか?」
シルフィーゼ
「ヴェルジェの解放軍と共に
 ソラの港におられるそうです
 まもなく戻ってまいられましょう」
エーゼンバッハ
「うむ……」
シルフィーゼ
「父上?
 お顔の色がすぐれませんが
 何か気がかりなことでも?」
エーゼンバッハ
「……悪しき気配が近づいておる……
 やつが……グエンカオスが
 動き始めたようじゃ……」
シルフィーゼ
「えっ!?……
 ……ではエンテ様を!」
エーゼンバッハ
「うむ……
 シルフィーゼ
 すまぬがマーテルを呼んでくれぬか」
シルフィーゼ
「は、はい!……」
エーゼンバッハ
「……」
マーテル
「……マーテル、参りました
 お呼びでしょうか、老師様」
エーゼンバッハ
「そなたに頼みたいことがある
 解放軍のもとへ飛び
 エンテを連れ戻してくれぬか」
マーテル
「……はい、承知いたしました」



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