バーツ |
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「プ、プラム!?
お前、どうして……」 |
プラム |
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「もうあたしだけ
家で留守番なんて、いや……
あたし、エンテ様と一緒に
マルス神殿に行きます!」 |
バーツ |
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「いいか、プラム
村の外は危険だらけなんだぞ
第一、お前には旅なんて無理だ
村へ帰ってろ!」 |
プラム |
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「……いや!
どうせお兄ちゃん
村を出てっちゃうつもりのくせに!」 |
バーツ |
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「お前……」 |
プラム |
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「お兄ちゃん、いつも言ってたもの
いつか戦場で名を上げるって
だから、いつもびくびくしてた
お兄ちゃんがあたしを残して
いつか村を出て行っちゃうって」
「でも、あたしだって
お兄ちゃんと同じように
自分の夢くらい持ってる!
お兄ちゃんが皆と行くなら
あたしだってエンテ様に
ついていってもいいでしょう!?」 |
バーツ |
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「……わかったよ……」
「すまねえ、プラム
俺はお前を守ってるつもりで
留守番を押しつけて、本当は甘えていた
だけなのかもしれねえな……」 |