TALK
会話 
(MAP02-03)



ェ ル ジ ェ

ケイト
「サーシャ様、こちらでしたか
 公子のお帰りを待っておられるのですか?」
サーシャ
「ええ……
 ねえ、ケイト
 リュナン様たち、大丈夫かしら」
ケイト
「ラフィンも一緒なのです
 何もご心配には及びません」
「さあ、サーシャ様
 ここでは身体が冷えてしまいます
 館にお戻りください」
サーシャ
「ケイト……
 ケイトはずっと一緒にいてくれるよね
 どこにも行かないよね?」
ケイト
「ええ……
 もちろんです、サーシャ様」




ェ ル ジ ェ

サーシャ
「リュナン様、おかえりなさい!」
リュナン
「サーシャ?
 待っていてくれたのか」
サーシャ
「ええ、マーロン伯は
 大丈夫だと言ってくれたけど
 やっぱりお顔を見るまでは安心できなくて」
オイゲン
「私めも無事帰ってまいりましたぞ」
サーシャ
「オイゲン将軍も
 お元気そうでなによりだわ」
オイゲン
「ありがとうございます
 で、マーロン伯はどちらに?」
サーシャ
「伯爵は館でお待ちです」
オイゲン
「ならばリュナン様
 早速軍議を始めましょうか」
リュナン
「そうだな、コッダの動きが気になる
 サーシャもリーザ王妃のことが心配だろう」
サーシャ
「ええ、それはもう……
 一日も早くお会いしたい……」
オイゲン
「サーシャ様、ご安心なされませ
 宰相と言えども王妃様には手を出せませぬ
 そんなことをすれば
 国中を敵に回すことになりますからな」
「母君は我らが責任を持って
 お助けいたします
 今しばらく辛抱くださいませ」
サーシャ
「ありがとう
 どうかお母様のこと
 よろしくお願いいたします」
オイゲン
「ははっ、この剣に誓って……
 ではリュナン様、館の方へまいりましょう」

マーロン
「リュナン様
 トーラス村での勝利は聞きました
 さすがは戦い慣れたラゼリアの軍勢と
 我が家臣や領民も心強く思っております」
リュナン
「いえ、すべては
 ヴェルジェ軍の力によるものです
 我らの未熟を思い知りました」
オイゲン
「さようですな
 特にラフィン殿の剣技はすばらしい
 まるで若き日の私を
 見ている様でありましたぞ」
「あのようなご子息をお持ちとは
 伯爵も心強いことですな」
マーロン
「いや……
 ラフィンは私の実子ではないのです」
オイゲン
「は?
 と、申されますと?」
マーロン
「彼は滅亡したバージェ王国の騎士です
 彼の亡父が私の友人であったため
 5年前に我が国に亡命してきました
 友人の恩に報いるため、養子として
 預かることにしたのです」
オイゲン
「さようでしたか……」
マーロン
「つまらぬ事を申しあげました……
 それではリュナン様
 軍議を始めましょうか」
リュナン
「コッダ軍の動きは
 どのようになっているのですか?」
マーロン
「ウエルト王宮を出た騎士団が
 この砦に向かっておるそうです
 兵力はわかりませんが
 主力部隊ではありますまい」
リュナン
「マーロン伯、ここは迅速に
 打って出るべきだと思います
 コッダ軍の準備が整わないうちに
 各個撃破をいたしましょう」
マーロン
「私も同感です
 最初の一撃あれば、日和見の諸侯らも
 サーシャ王女に帰順いたしましょう」
リュナン
「では出陣を?」
マーロン
「はい
 明朝、ウエルト王宮へ向けて
 出陣いたしましょう」
「ここに1万Gございます
 城下で新しい武器などを購入し
 配下の兵士たちにお与えください
 明朝の出陣にあたっては
 わたくしも同行いたします」




ラ ム の 森

コッダ
「ベロム、ドメス
 貴公らはグラムの兵士を率いて
 ウエルト王宮に来い
 領地の守りはロジャー、貴公があたれ!」
ベロム
「御意!」
ドメス
「承知!」
ロジャー
「伯爵、お聞きしたいのですが……」
コッダ
「なんだ、言ってみよ」
ロジャー
「いろいろと
 よからぬ噂が聞こえてまいります
 伯爵は王家を奪おうとしているとか
 王妃を軟禁しているなどと……」
「まさかとは思いますが
 真偽の程をお聞かせください」
コッダ
「聞いてどうするのだ
 真実ならばわしを裏切るのか?」
ロジャー
「裏切りはいたしません
 しかし臣下として
 主君の過ちは正さねばなりません」
コッダ
「ふっ……
 そんなものは全てデマに決まっておろう」
「わしは宰相だぞ
 ロファール王亡き今こそ
 王妃を支えて国を守らねばならぬのに
 宰相たるわしが私利私欲に走ってどうする」
「貴様は主君たるわしを侮辱するのか!
 わしを信じられぬのか!!」
ロジャー
「いえ……」
コッダ
「ロジャーよ
 貴様の一族が裕福に暮らせるのは
 いったい誰のおかげだ
 代々、我が家に仕えてきたからであろう」
「貴様がもしわしを裏切れば
 一族全員が罪人となる
 よくて斬首、ヘタをすると八つ裂きの刑だ
 わしはそんな恐ろしい事はしたくないのだ
 わかってくれ、ロジャー……」
ロジャー
「は……
 申し訳ありません……」
コッダ
「わかってくれたのならよい
 貴公はウエルトが誇る聖騎士
 主君への忠誠は命よりも大切であろう
 これでわしも安心して
 王宮に戻れるというものだ
 ではロジャー、頼んだぞ」
ロジャー
「……」
メル
「ロジャー、宰相は帰ったの?」
ロジャー
「メル、出てくるなといっただろう
 宰相に君を見られたくないのだ」
メル
「酷く疲れているみたい……
 どうしたの、宰相に何を言われたの
 ね、ロジャー、話して」
ロジャー
「メル、私はどうして貴族の家に
 生まれたのだろう
 どうして聖騎士などになったのだろう
 平民であれば、君と二人で
 自由に生きてゆけただろうに……」
メル
「ロジャー?……」



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