TALK
会話 
(MAP01)



闘 開 始 時

リュナン
「……オイゲン
 ウエルト王国は我々と共に
 戦ってくれるだろうか?」
オイゲン
「先のバルト戦役で
 ロファール王は消息を断たれ
 主力騎士団もそのほとんどが
 壊滅したと聞きます」
「いかに帝国の
 横暴と脅威を訴えたとしても
 説得するのは
 容易なことではありますまい」
リュナン
「……まずは、この国の内情を
 把握すべきなのかもしれないな」
オイゲン
「では、この港で情報を集めましょうか」
リュナン
「そうだな、皆で手分けして
 街の人たちの話を聞いてくれ
 王宮に向かうのはその後だ」
クライス
「はっ」
アーキス
「お任せを、リュナン様」
ガロ
「承知しましたぜ」

ケイト
「サーシャ様!
 お急ぎください、このままでは
 追いつかれてしまいます!」
サーシャ
「はあっ、はぁっ……」
「ケイト……
 私、もうだめ……
 これ以上、走れない……」
ケイト
「気弱なことをおっしゃらないでください!
 ヴェルジェまであと少しです!
 今しばらくのご辛抱を!」
サーシャ
「でも……足が……
 ううっ……!」
ケイト
「……これは……!」
「足をくじかれていたのですね
 これでは歩くことさえ辛いはず……
 申し訳ありません
 もっと早く気づくべきでした……」
サーシャ
「ケイト……」
ケイト
「追っ手はここで私が食い止めます
 その間にソラの港町までお逃げください」
「宿にでもお姿を隠して今夜一晩休めば
 痛みもおさまるはずです
 そしてサーシャ様だけでも
 どうかヴェルジェに……!」
サーシャ
「そんな!
 ケイト一人を残しては行けないわ」
ケイト
「私のことならご心配にはおよびません
 私はこれでも王妃様をお守りする近衛騎士
 コッダの兵士などに
 遅れをとるものではありません」
サーシャ
「ケイトが優れた騎士なのは知っています
 でも相手は大勢なのでしょう
 一人で戦うなんて無謀すぎます」
ケイト
「たとえ無謀であったとしても
 私はサーシャ様をお守りせねばなりません
 それが近衛の騎士としての私の役割……
 いえ、私の誇りなのですから」
サーシャ
「ケイトは死を覚悟してるのね……
 だめ!
 そんなこと、私、絶対に許さない!」
「お願い、ケイト
 ソラまで、我慢するから……
 私、頑張るから……
 だから、一緒に行きましょう」
ケイト
「サーシャ様……」




タ ー ン 開 始 時

コッダ
「ようやく追いついたようだな
 ルースよ、あとはお前が指揮を取れ
 王女を捕らえて、王宮まで連れ戻すのだ」
ルース
「護衛の騎士はどうします?」
コッダ
「フンッ、たかが女一人
 なにほどのことがあろう
 かまわぬ、殺せ!」
ルース
「はっ、承知いたしました!」




タ ー ン 開 始 時

オイゲン
「リュナン様、跳ね橋が下りたようです
 そろそろ出発いたしましょう」




N P C 5 タ ー ン 開 始 時

サーシャ
「だめ……
 もう歩けない……」
これ以降、サーシャは話しかけるまで待機




点 制 圧 後

オイゲン
「リュナン様
 兵士たちは逃げてゆきましたぞ」
リュナン
「……あの少女は?」
オイゲン
「無事、保護いたしました
 こちらに……」
リュナン
「大丈夫か?」
サーシャ
「はい……
 ありがとうございました」
リュナン
「彼らはウエルトの兵士たちのようだが
 なぜ君たちを追っていたんだ?
 それに君は高貴な家柄の人のようだが……」
オイゲン
「リュナン様
 まだお気づきになられませぬか
 この方はウエルト王国の王女
 サーシャ様でございますぞ」
リュナン
「サーシャ王女!?」
サーシャ
「はい、お久しぶりです、リュナン様」
リュナン
「そうだったのか……
 すまない、気づかなかった……」
サーシャ
「お会いしたのは
 もうずいぶん昔のことですもの
 忘れておられてもしかたありません」
「でも……私はすぐにわかりました
 わずかな間だったけど、リュナン様には
 優しくしていただきましたから……」
リュナン
「父上と共にウエルトを訪れたのは
 僕がまだ10歳のときだった」
「幼い王女と遊んだ記憶はあるが
 それがまさか君だなんて……
 すっかり見違えてしまってわからなかった」
オイゲン
「いや、わたくしは覚えておりましたぞ」
サーシャ
「あなたは、リュナン様の守り役だった……
 えっと……」
オイゲン
「オイゲンでございます、サーシャお嬢様」
サーシャ
「そうだわ、オイゲン将軍ね
 覚えていてくれてありがとう」
リュナン
「……サーシャ王女
 事情を聞かせてくれないか
 この国はどうなっている?
 王女である君が
 どうして追われなければならないんだ?」
サーシャ
「リュナン様は
 バルト戦役のことをご存知でしょうか?」
リュナン
「話は聞いている
 半年前、バルト要塞を巡って
 西部諸国同盟と帝国の大きな戦があり
 西部同盟の大敗北に終わったと……」
「西部同盟軍を指揮していたロファール王は
 行方不明になられたとも聞いている」
サーシャ
「ええ……
 あの戦い以来、お父様の所在は不明です」
「お父様と共に出陣した諸侯や騎士たちも
 その多くは戦死し
 国に戻れたのはほんの一握り」
「そのために国の治安は乱れ
 野心を持つ者たちが
 好き勝手なことをするようになりました」
リュナン
「しかし、ウエルトほどの大国が
 たった一度の敗戦で
 それほど乱れるものかな」
「ロファール王は大陸5賢王の
 一人に数えられるほどの方だ
 国を離れるにあたっては
 信頼できる者に留守を託したはずだが」
サーシャ
「ええ、有力貴族のコッダ伯爵が
 国の守りを託されました
 でも、最近になって
 コッダ伯爵に野心が芽生え
 前宰相が老齢で病に伏せるや
 自ら宰相となって
 民に重税を課したり
 反対する家臣たちを勝手に追放したりと
 その横暴は日に日に
 ひどくなるばかりで……」
リュナン
「国王の留守を良いことに
 王国を我が物にするつもりか
 君の母上……
 リーザ王妃はどうされている?」
サーシャ
「コッダの野心に気付いた母は
 彼を追放して
 マーロン伯を宰相にと決意され
 その命令書を作られたのですが……」
リュナン
「マーロン伯?」
サーシャ
「東のヴェルジェを領地とする
 父の臣下の一人です」
「老齢ゆえにバルト出陣には
 加えられませんでしたが
 忠節の志し厚く、国民も慕う立派な方です」
「父上は出陣にあたり、マーロン伯に
 宰相を務めるよう求められましたが
 伯は「その器にあらず」と固辞され
 今もまだ、ヴェルジェ砦に
 引き込まれたままなのです」
リュナン
「そうか……それで
 サーシャがその命令書をたずさえて
 ヴェルジェに行こうとしているのか」
サーシャ
「お母様は近衛騎士のケイトに
 命令書を託されたのですが
 もしことが知れた場合に
 私が人質になることを恐れて
 一緒に行くようにと言われました」
リュナン
「事情はだいたいわかった
 それなら僕たちもヴェルジェに行こう
 そのマーロン伯といわれる方に
 僕もお会いしたい」
サーシャ
「でもどうしてリュナン様がウエルトに?
 グラナダで帝国軍と戦っておられることは
 噂で聞いていましたが……」
リュナン
「それはまた後で話そう
 コッダの増援が来ないうちに
 出発したほうがいいだろう」



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